神谷バーにデンキブランと名付けられたカクテルが登場して、およそ百年の歳月が流れています。
その間デンキブランは浅草の移り変わりを、世の中の移り変わりをじっと見てきました。
明治・大正・昭和・平成・令和、時代は移っても人の心に生き続ける電気ブラン。一口、また一口とグラスを
傾けると、時がさかさに動いて、見知らぬ人に逢えそうな そんな気がしてくるのです。